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別府温泉エリア完全ガイド|駅から歩いて湯めぐり、八湯の玄関口|ゆけむり手帖

この記事のポイント
- 別府駅周辺の別府温泉エリアは、共同浴場・グルメ・お土産が徒歩圏にそろう八湯の玄関口です。
- シンボルの竹瓦温泉と名物の砂湯、駅近の海門寺温泉など、気軽な湯めぐりが楽しめます。
- レトロな竹瓦小路の街歩きとあわせて、半日でも充実します。
新幹線や飛行機を乗り継いで、ようやくたどり着いた別府駅。改札を出ると、もう温泉のまちの空気が待っています。駅前広場には、マントを翻した「別府観光の父」油屋熊八(あぶらやくまはち)の銅像。その足もとには無料の手湯があり、旅の第一歩からほんのり手があたたまります。
別府温泉エリアは、別府八湯のいわば“玄関口”。別府駅を中心に、海側の北浜にかけて広がる、もっともにぎやかで便利な一帯です。共同浴場も、食事処も、お土産も、レトロな路地裏散策も、ぜんぶ徒歩でそろう——「着いてすぐ、ひと風呂」がかなうこの手軽さは、はじめての別府旅にこれ以上ない安心感をくれます。
この記事では、別府温泉エリアの外せない共同浴場から、湯あがりに楽しみたいレトロ街歩き、半日モデルプラン、アクセスのコツまでをまとめました。別府旅の拠点を決める一冊として、どうぞ。
迷わない別府旅。まずは、この玄関口から。
別府八湯ぜんたいの地図をつかみたい方は、先にこちらもどうぞ。
別府温泉エリアって、どんなところ?
別府温泉エリアは、歴史的には「北浜(きたはま)」と呼ばれてきた、別府八湯の中心地です。古くから保養と歓楽のまちとして栄え、別府八湯のなかでもっとも“まちの華やかさ”を感じられる場所。夜になれば、流川(ながれかわ)通りを中心に飲食店のネオンや別府タワーの灯りがともり、昼とはまた違った顔を見せてくれます。
このエリアの心強さは、なんといっても「徒歩で完結する」こと。別府駅から半径1キロほどの範囲に、歴史ある共同浴場がぎゅっと密集しています。お湯は、さらりとした単純温泉から、肌をつるりとさせる炭酸水素塩泉(重曹泉)、湯ざめしにくい塩化物泉まで、共同浴場ごとに個性さまざま。一日で何湯もはしごして、泉質の違いを“飲み比べ”ならぬ“浸かり比べ”できるのが、このエリアならではの贅沢です。
それでは、まず外せない共同浴場から見ていきましょう。
まず行きたい、別府温泉エリアの共同浴場
竹瓦温泉——別府温泉のシンボル、名物の砂湯
このエリアに来たら、まず訪れたいのが市営「竹瓦温泉(たけがわらおんせん)」。明治12年(1879年)の創設で、現在の堂々たる唐破風(からはふ)屋根の建物は昭和13年(1938年)のもの。登録有形文化財・近代化産業遺産にも数えられる、まさに別府温泉の“顔”です。のれんをくぐると、天井の高い昭和初期そのままのロビーが迎えてくれます。
竹瓦温泉の名物は、なんといっても「砂湯」。浴衣を着て横たわると、砂かけさんが温泉で温めた砂を、お腹から足、肩へとていねいにかけてくれます。ずっしりとした砂の重みと、じんわり広がる熱の心地よさは、一度は味わってほしい別府の名物体験です。もちろん、レトロな内湯だけの利用もできます。砂湯は人数制限のある時間交代制で、週末は特に混みあうので、時間に余裕をもって訪れるのがおすすめです。
→ 砂湯をもっと詳しく知りたい方は 砂湯ガイド
海門寺温泉——駅近で入りやすい、ビギナーにやさしい湯
「共同浴場は少しハードルが高そう」という方に、まずおすすめしたいのが「海門寺温泉(かいもんじおんせん)」。別府駅から徒歩約5分、隣接する海門寺公園と調和した和風の建物で、2010年のリニューアルで館内はバリアフリーに。
うれしいのが、共同浴場には珍しくシャワーが完備されていること。さらに「あつ湯(約44℃)」と「ぬる湯(約42℃)」の2つの浴槽があるので、熱いお湯が苦手な人でも安心して楽しめます。お湯は、肌がつるりとする炭酸水素塩泉(重曹泉)。地元の人が「〆の一湯」に立ち寄る、暮らしに根ざした名湯です。
→ 共同浴場をはじめて使う前に、ぜひこちらを 共同浴場マナーガイド
不老泉——広々ゆったり、清潔感も安心
ゆったり大きな湯船につかりたいなら、中央町の市営「不老泉(ふろうせん)」へ。明治のころから親しまれてきた歴史ある共同浴場で、2014年に大きくリニューアルされ、別府の市営温泉のなかでも最も広く、きれいに整っています。あつ湯・ぬる湯の2種類がそろい、清潔感を重視したい人にも安心。広い浴室でのびのびと手足を伸ばせるのが魅力です。
駅前高等温泉——レトロ建築が灯る、駅前の一湯
別府駅から海側へ少し下ると、ひときわ目を引くレトロな洋風建築が現れます。それが「駅前高等温泉」。大正のモダンな空気をまとった建物は、夜になると灯りがともり、旅情をいっそうかき立てます。建物の前には無料の手湯もあるので、入浴しなくても、ぜひ立ち寄って雰囲気を味わってみてください。
このほかにも、別府温泉エリアには、各町内の住民が守り継いできた小さな共同温泉が数えきれないほど点在しています。多くは観光客も利用でき、料金はワンコインほど。路地裏でふと見つけた一湯にふらりと入る——そんな“湯めぐりの偶然”もまた、別府ならではの楽しみです。
※各施設の料金・営業時間・休業日は変わることがあります。お出かけ前に最新情報をご確認ください。
湯あがりの楽しみ——昭和が香る、レトロ街歩き
別府温泉エリアの魅力は、お湯だけではありません。湯あがりに歩きたくなる、ノスタルジックな路地裏が、このまちにはたくさんあります。
なかでもぜひ訪れたいのが「竹瓦小路(たけがわらしょうじ)」。1921年(大正10年)につくられた、現存する日本最古とされる木造アーケードです。流川通りから竹瓦温泉までを結ぶ、わずか50メートルほどの細い小路。屋根を見上げると、瓦に見えるのは竹炭を半分に割って並べたもので、「竹瓦」の名の由来が腑に落ちます。昼は静かでどこか懐かしく、夜になると赤提灯がともり、昭和の歓楽街にタイムスリップしたような空気が漂います。
レトロ建築をリノベーションしたお店も増えています。築100年を超える長屋を生かしたセレクトショップ「SELECT BEPPU」では、別府ゆかりの作家の作品や工芸品に出会えるほか、現代アートの襖絵も鑑賞できます。古いものを壊さず、新しい感性で息を吹き込む——そんな別府の“今”を感じられるスポットです。
歩き疲れたら、別府名物グルメで一息。カリッと揚がった「とり天」、コシのある冷たい麺がうれしい「別府冷麺」、ふんわり蒸し上げた「地獄蒸しプリン」など、温泉のまちならではの味が待っています。
→ 別府グルメをじっくり味わうなら 地獄蒸しグルメガイド
半日モデルプラン——歩いて巡る、別府温泉エリア
時間が限られていても大丈夫。徒歩中心で、別府温泉エリアの“いいとこ取り”ができる半日プランをご紹介します。
午前 別府駅に到着。駅前広場の油屋熊八像と手湯であいさつを済ませたら、まずは竹瓦温泉へ。名物の砂湯で、別府らしい体験からスタートします。 昼 竹瓦小路をぶらりと抜けて、別府名物のとり天や別府冷麺でお昼を。レトロな路地の雰囲気も一緒に味わいましょう。 午後 SELECT BEPPUなどのレトロショップでお土産探し。歩き疲れたら、海門寺温泉や不老泉でもうひと風呂。 夕方 別府タワーや流川通りへ。日が暮れると、駅前高等温泉や竹瓦小路の灯りがいっそう旅情を誘います。
欲を出して足をのばすなら、バスで鉄輪温泉エリアへ。湯けむりの街歩きと地獄蒸しを組み合わせれば、別府の“王道”を一日で満喫できます。
→ 鉄輪温泉エリアはこちら 鉄輪温泉ガイド
→ 週末でぎゅっと回るなら 別府 1泊2日モデルコース
アクセス——別府温泉エリアへの行き方
別府温泉エリアは、別府の交通の中心。どの方面から来ても、たどり着きやすいのが魅力です。
- 鉄道:JR別府駅が拠点。主要な共同浴場やレトロ街歩きスポットは、駅から徒歩圏内に集まっています。
- 空路:大分空港からは空港連絡バスで別府方面へ。海沿いの景色を眺めながら向かえます。
- 車:高速道路の別府インターから市街地へ。ただしエリア内は道が細く駐車場も限られるため、拠点に車を置いて徒歩で巡るのがおすすめです。
エリア内はとにかくコンパクト。「歩いて回れる温泉街」だからこそ、車がなくても十分に楽しめます。
→ 車なしでの回り方はこちら 車なしで楽しむ別府ガイド
知っておきたい、共同浴場でのひと工夫
別府温泉エリアの共同浴場は、地元の人の暮らしの場でもあります。気持ちよく楽しむために、いくつか覚えておくと安心なことを。
市営や町内の共同浴場では、シャワーがなく、湯船から桶でお湯をすくって体を流すスタイルのところが少なくありません。タオルや石けんは持参が基本です(海門寺温泉などシャワー完備の例外もあります)。また、別府のお湯は熱めのことが多いので、無理せず、熱ければ一声かけて水でうめさせてもらいましょう。こうしたちょっとした作法を知っておくだけで、はじめてでも安心して、地元の方にもあたたかく迎えてもらえます。
→ 共同浴場のマナーは、こちらで詳しく 共同浴場マナーガイド
泊まるなら——別府温泉エリアという選択
別府旅の拠点に迷ったら、まずこの別府温泉エリアがおすすめです。駅に近く、共同浴場も食事処も徒歩圏。荷物を置いてすぐ身軽に動けるうえ、夜のまち歩きや早朝の一湯も気軽に楽しめます。
宿のタイプも幅広く、海を望むシティホテルから、レトロな雰囲気の老舗旅館、気軽なゲストハウスまでよりどりみどり。北浜の海沿いに泊まれば、別府湾の朝日を眺めながらの湯あみも叶います。気になる宿が見つかったら、早めに空室をのぞいておくと安心です。
おわりに——別府旅は、ここから始まる
着いてすぐ温泉、湯あがりにレトロ街歩き、夜は灯りのともる路地裏へ。別府温泉エリアは、別府の魅力がぎゅっと詰まった“はじまりの場所”です。
ここを拠点にすれば、鉄輪の湯けむりへも、観海寺の絶景へも、思いのまま。まずはこの玄関口で別府の空気になじんで、それから八湯の旅へ踏み出してみてください。
迷わない別府旅を、ゆけむり手帖と一緒に。
→ 次はどのエリアへ? 別府八湯完全ガイド
→ はじめての方はこちらも 初めての別府ガイド
※本記事の施設情報・歴史は、別府市および各施設の公表情報をもとにしています。料金・営業時間・休業日・泉質などは変更される場合がありますので、お出かけ前に各施設の最新情報を必ずご確認ください。温泉の感じ方には個人差があり、効能を保証するものではありません。体調に合わせて、無理のない範囲でお楽しみください。
「絶景」「静かに」「家族で」——好みに合わせて、あなたにぴったりの別府の湯を診断できます。 → 温泉を診断する
この記事のエリアに泊まるなら
北浜の海辺に立つ星野リゾートの湯宿。ドラマティックな湯けむり演出と別府湾の眺めで、街歩きの拠点にしながら上質に泊まれます。
別府駅から歩ける和モダンの宿。落ち着いた客室と朝食の評判がよく、共同浴場めぐり・食べ歩きの拠点にちょうどいい一軒です。
広告(アフィリエイト)を含みますよくある質問 Q&A
別府温泉エリアと別府八湯は何が違うの?
「別府八湯」は別府市内の8つの温泉地の総称で、「別府温泉エリア」はそのひとつ、別府駅周辺(北浜)の中心エリアを指します。八湯の玄関口にあたり、共同浴場や宿、飲食店が徒歩圏に集まる、もっとも便利な一帯です。
はじめての別府は、別府温泉エリアに泊まれば大丈夫?
はい、おすすめです。別府駅に近く、共同浴場・食事・お土産・街歩きがすべて徒歩圏でそろい、鉄輪や観海寺など他エリアへもアクセスしやすいためです。荷物を置いて身軽に動ける拠点として最適です。
竹瓦温泉の砂湯はどんな体験?
浴衣を着て横たわると、砂かけさんが温泉で温めた砂をかけてくれる別府名物の入浴法です。ずっしりとした重みとあたたかさが心地よく、レトロな内湯とあわせて楽しめます。人数制限のある時間交代制で、週末は混みあうため時間に余裕をもって訪れましょう。
共同浴場が初めてでも入りやすい施設は?
別府駅から徒歩約5分の「海門寺温泉」が入りやすくおすすめです。共同浴場には珍しくシャワーが完備され、あつ湯・ぬる湯が選べます。広くて清潔な「不老泉」も安心です。
別府温泉エリアは車がなくても楽しめる?
楽しめます。主要な共同浴場や街歩きスポットは別府駅から徒歩圏に集まっており、エリア内はコンパクト。むしろ道が細く駐車場も限られるため、徒歩での湯めぐりが向いています。
竹瓦小路って何?
1921年(大正10年)につくられた、現存する日本最古とされる木造アーケードです。流川通りから竹瓦温泉までを結ぶ約50メートルの細い小路で、昼は懐かしく、夜は赤提灯がともるレトロな雰囲気が魅力です。
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