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別府温泉 完全ガイド|日本一の「温泉天国」を、心ゆくまで楽しむ旅のはじめかた|ゆけむり手帖

この記事のポイント
- 別府は源泉数・湧出量ともに日本一。歩いて回れる範囲に7つの泉質がそろいます。
- 由来の異なる8つの温泉地「別府八湯」を知ると、一度の旅で何通りもの湯あみが楽しめます。
- 砂湯・むし湯・地獄蒸しなど、「浸かる」だけではない別府ならではの湯体験も魅力です。
駅に降りた瞬間、どこからともなく漂う、ほのかな硫黄の香り。ふと空を見上げれば、街のあちこちから白い湯けむりが、ゆらゆらと立ちのぼっています。別府は、街そのものが温泉でできているような場所です。
日本には数えきれないほどの名湯があります。けれど、源泉の数も、湧き出すお湯の量も「日本一」なのは、ここ別府だけ。しかも、ただ規模が大きいだけではありません。さらりとした単純温泉から、肌をつるりとさせる炭酸水素塩泉、白く濁った硫黄泉、ピリリと刺激のある酸性泉まで——歩いて回れるほどの距離に、まるで湯の見本市のように、表情の違うお湯が湧いています。
「温泉に行きたい」ではなく、「別府に行きたい」。そう思わせてくれる理由が、この街にはたくさんあります。
このページは、はじめて別府を訪れる方が迷わないように、別府温泉の全体像を一枚にまとめた“出発点”です。日本一と呼ばれる理由から、別府八湯それぞれの個性、泉質の楽しみ方、そして別府でしか味わえない湯体験まで。ここを読んでおけば、あとは気持ちのおもむくままに湯けむりの街を歩けます。
別府温泉を知るなら、このページから。
ここを温泉カテゴリの入口にして、全体像をつかんだら 別府八湯完全ガイド、気になる各温泉、家族風呂・共同浴場・砂湯・モデルコースへ進めます。
それでは、ようこそ。迷わない別府旅の、はじまりです。
なぜ別府は「日本一の温泉天国」と呼ばれるのか
別府の温泉を語るとき、まず知っておきたい数字が二つあります。「源泉数」と「湧出量」です。
源泉とは、お湯が湧き出す穴の数のこと。別府市内には、その源泉がおよそ2,800以上もあります(別府市の公式データでは、源泉総数2,832・令和6年度時点)。これは日本全国にある源泉の、実におよそ1割。一つの温泉地でこれだけの割合を占めているのは、まさに桁違いです。
そしてもう一つが、湧出量——湧き出すお湯の量です。別府全体で、毎分およそ10万リットル(約101,905リットル/分)。1分間に大型タンクローリー何台分ものお湯が、絶え間なくこんこんと湧き続けている計算になります。この源泉数と湧出量、どちらをとっても、別府は堂々の日本一です。
これだけのお湯がなぜ湧くのか。その答えは、別府の背後にそびえる二つの火山にあります。鶴見岳(標高1,375メートル)と、その北に立つ伽藍岳(標高1,045メートル)。地下のマグマが大量の地下水を温め、断層に沿って地表へと押し上げる——その自然の営みが、街じゅうに無数の湯を生み出しているのです。だから別府では、温泉が「特別な施設」ではなく、暮らしのすぐ隣にあります。各町内には住民がお金を出し合って守ってきた共同温泉が点在し、人々は今日も湯けむりの中で一日の疲れをほどいています。
数字だけ並べると少し大げさに聞こえるかもしれません。けれど別府を歩けば、その「日本一」が体感に変わります。マンホールから湯けむりが立ち、側溝にあたたかいお湯が流れ、路地の奥に小さな共同浴場の灯りがともる。観光地である前に、ここは温泉とともに生きる街なのです。
別府温泉のスケール感(数字でわかる日本一)
- 源泉総数:約2,832(日本一・全国の源泉のおよそ1割)
- 総湧出量:毎分 約101,905リットル(日本一)
- 確認されている泉質:7種類(掲示用の全10種類のうち)
※数値は別府市公表データ(令和6年度時点)にもとづきます。
湯けむりの街ができるまで——別府温泉のあゆみ
これほどの温泉天国が、はじめから今の姿だったわけではありません。
その昔、別府のお湯は、地面から自然に湧き出すものがほとんどでした。流れが変わったのは明治のころ。井戸を掘る技術「上総掘り(かずさぼり)」が別府に伝わり、地下深くから源泉を掘り当てる「湯突き」が広まります。これによって湧き出す源泉の数は一気に増え、温泉が街じゅうへと広がっていきました。今の“どこを掘ってもお湯が出る街”の原型は、この時代に生まれたのです。
豊かなお湯は、人々の暮らしを丸ごと変えました。各町内には住民が共同で守る温泉が生まれ、湯けむりは医療や養殖、花の栽培、地熱発電にまで利用されるように。温泉は観光のためだけでなく、別府に暮らす人々の日常そのものになりました。そうして育まれた“温泉とともにある文化”が、訪れる旅人をやさしく迎えてくれます。別府の湯につかると、どこか懐かしく、心ほどける気がするのは、きっとそのせいです。
今では年間800万人を超える人々が、このお湯を求めて別府を訪れます。長い時間をかけて街に染み込んだ温泉の記憶が、今日も湯けむりとなって立ちのぼっているのです。
別府八湯一覧
別府温泉を深く楽しむ近道は、8つの温泉地「別府八湯」の違いを知ることです。気になる名前から、各エリアガイドへ進んでください。
- 別府温泉:駅近で便利。共同浴場・食事・街歩きを徒歩で。
- 浜脇温泉:静かで素朴。昔ながらの温泉街の余韻を。
- 観海寺温泉:高台の絶景。リゾート感ある湯あみを。
- 堀田温泉:山あいの湯治場。落ち着いて過ごしたい日に。
- 明礬温泉:白濁の硫黄泉。温泉らしい香りと個性を。
- 鉄輪温泉:湯けむりの王道。地獄めぐりや地獄蒸しも。
- 柴石温泉:奥座敷の秘湯感。自然の中で静かに。
- 亀川温泉:海辺の湯治場。砂湯や共同浴場を気軽に。
→ 比較して選ぶなら 別府八湯完全ガイド
別府八湯——8つの湯どころを、地図でつかむ
別府の温泉を理解するうえで、いちばん大切なキーワードが「別府八湯(べっぷはっとう)」です。
別府温泉とは、実はひとつの温泉街を指す言葉ではありません。市内の各地に湧く、由来も泉質も異なる8つの温泉地——その総称が「別府八湯」です。海沿いの繁華街から、山あいの湯けむり地帯、絶景の高台まで。同じ別府市内なのに、エリアが変われば、お湯も景色も、流れる時間までもがらりと変わります。この“ひとつの街で八つの旅ができる”ところが、別府最大の魅力なのです。
まずは、8つの湯どころの顔ぶれを大づかみに覚えてしまいましょう。海に近い順に、ざっと並べるとこうなります。
海ぎわの、にぎやかな湯
別府温泉(べっぷおんせん) 別府駅を中心に広がる、八湯の“顔”ともいえる中心エリア。レトロな唐破風(からはふ)屋根が美しい市営「竹瓦温泉」をはじめ、気軽に立ち寄れる共同浴場や日帰り宿が密集しています。食事もお土産も温泉も、ぜんぶ徒歩でそろうのが心強いところ。はじめての別府の拠点に、まず迷わずおすすめできるエリアです。
浜脇温泉(はまわきおんせん) 別府温泉のすぐ南に隣り合う、静かな湯どころ。かつては花街としてにぎわった歴史を持ちますが、いまは大きな温泉街を形成せず、地元に愛される共同浴場がしっとりと残ります。観光地の喧騒から少し離れて、別府の“素の顔”に触れたい人に。
亀川温泉(かめがわおんせん) 別府湾に面した、北側の海辺のエリア。古くからの湯治の文化が息づき、昔ながらの共同浴場が今も現役です。波の音を聞きながら、肩肘張らずにお湯につかる——そんな等身大の温泉時間が流れています。
高台と、山あいの湯
観海寺温泉(かんかいじおんせん) 名前のとおり、別府湾を見晴らす高台に広がるリゾート温泉地。坂の上に近代的なホテルが立ち並び、湯船から海と街を一望できる絶景の湯が魅力です。記念日の旅や、ちょっと贅沢な一泊に。
堀田温泉(ほりたおんせん) 観海寺のさらに奥、由布院方面へ向かう道沿いにある、静かな山あいの湯治場。湯量がたいへん豊かで、市内のあちこちへお湯を分けているほど。市営「堀田温泉」もあり、落ち着いた雰囲気のなかでゆっくり過ごせます。
湯けむり立ちのぼる、別府らしさの真ん中
鉄輪温泉(かんなわおんせん) 別府といえば、この風景。坂の街のいたるところから湯けむりが噴き上がり、その光景は国の重要文化的景観にも選ばれています。地獄めぐりの拠点であり、温泉の蒸気で食材を蒸す「地獄蒸し」グルメの本場でもあります。歩いているだけで物語が始まりそうな、別府でいちばん“映える”エリアです。
明礬温泉(みょうばんおんせん) 鉄輪からさらに山を上った、標高約400メートルの地熱地帯。藁葺き屋根の「湯の花小屋」が連なる風景が江戸時代から続き、白く濁った硫黄泉が湧きます。別府の中でもとりわけ個性の濃い湯どころです。 ※明礬温泉については、すでに詳しいガイド記事があります → 明礬温泉ガイド
柴石温泉(しばせきおんせん) 鉄輪の奥、血の池地獄や龍巻地獄にほど近い、緑に包まれた静かな湯。平安・鎌倉の昔から名だたる人物が湯治に訪れたと伝わる、由緒ある温泉地です。喧騒から離れ、自然のなかでお湯にひたりたい人にぴったりです。
この8つ、いまはまだ名前を眺めるだけで十分です。「海ぎわはにぎやか、高台は絶景、山あいは静かで個性派」——そのくらいのイメージが頭に入れば、もう別府の地図はあなたのものです。
それぞれのエリアのお湯の個性、入りやすい共同浴場、過ごし方のコツは、この後の各エリア別ガイドでたっぷりご案内します。まずは八湯全体を俯瞰したい方は、こちらの記事へどうぞ。
泉質を知ると、別府は10倍おもしろい
「温泉はどれも同じでしょう?」——別府に来ると、その思い込みはやさしく裏切られます。
温泉は、お湯に溶け込んだ成分によって性質が分かれ、これを「泉質(せんしつ)」と呼びます。掲示用の泉質は全国で10種類。そのうち別府では、なんと7種類ものお湯に出会えます。同じ街を歩いているだけで、これだけ違う湯にめぐり会える場所は、そうそうありません。
むずかしい化学の話は抜きにして、「どんな入り心地で、どんなふうに楽しめるか」を中心に、別府で出会える泉質をご紹介します。お気に入りの一湯を見つける手がかりにしてください。
単純温泉(たんじゅんおんせん) クセが少なく、肌あたりのやわらかい、いちばん入りやすいお湯。刺激が穏やかなので、温泉ビギナーや、長くつかってのんびりしたい人に向いています。「まずは別府の湯になじみたい」という最初の一湯にぴったりです。
塩化物泉(えんかぶつせん) 塩分を含み、湯あがりにじんわりとあたたかさが続くお湯。湯ざめしにくく、海沿いのエリアに多いのが別府らしいところ。冬の旅でありがたみが身にしみます。
炭酸水素塩泉(たんさんすいそえんせん) 肌の表面をなめらかに整えてくれることから、「美人の湯」と呼ばれることもあるお湯。入ったあと、肌がつるりとする感覚が心地よく、女性に人気です。
硫酸塩泉(りゅうさんえんせん) 落ち着いた肌ざわりの、滋味深いお湯。古くから湯治に親しまれてきたタイプで、しっとりと体を包み込んでくれます。
含鉄泉(がんてつせん) 鉄分を含み、空気にふれると赤茶色に色づくことがあるお湯。見た目にも個性的で、「いかにも効きそう」な雰囲気が温泉好きの心をくすぐります。
硫黄泉(いおうせん) 別府らしさの象徴ともいえる、白く濁った“湯の花”の湯。独特の硫黄の香りと、とろりとした湯ざわりが魅力です。明礬温泉などの山あいで多く湧きます。香りそのものを「温泉に来た!」と感じさせてくれる、旅情たっぷりのお湯です。
酸性泉(さんせいせん) ピリッとした刺激のある、引き締まるようなお湯。クセは強めですが、その個性に一度はまるとやみつきになる人も。別府の懐の深さを感じさせてくれる一湯です。
※温泉の感じ方や肌へのなじみ方には個人差があります。体調がすぐれないときや、肌に不安があるときは無理をせず、長湯を避けて、こまめに休みながら楽しんでください。
泉質の違いを意識して湯めぐりすると、別府はぐっと奥行きを増します。「今日はさらりとした単純温泉、明日は白濁の硫黄泉」——そんなふうに“湯を選ぶ旅”ができるのは、7つの泉質がそろう別府ならではの贅沢です。
「浸かる」だけじゃない——別府でしか味わえない湯体験
別府のすごいところは、お湯の種類だけではありません。「温泉につかる」以外の楽しみ方が、これほど豊かにそろう街は、日本でも別府くらいのものです。せっかく来たなら、ぜひ“ちょっと変わった湯体験”もコレクションしてみてください。
砂に埋もれる——砂湯
海辺で、あたたかい砂にすっぽりと体を埋めてもらう「砂湯(砂むし)」。温泉で温められた砂のずっしりとした重みと、じんわり広がる熱が、なんともいえず心地よく、いつのまにかとろりと眠くなってしまいます。浴衣を着たまま体験できるので、温泉が少し苦手な人でも気軽に挑戦できるのが魅力。別府ならではの“非日常”を、まず一つというなら、この砂湯はとても良い選択です。
→ 別府で砂湯を体験する詳しいガイドはこちら 砂湯ガイド
蒸気で温まる——むし湯
石室の床に薬草を敷き、温泉の蒸気でじんわり温める「むし湯」は、鎌倉時代から続く別府の伝統スタイル。和風サウナのような感覚で、薬草のさわやかな香りに包まれながら、体の芯からじっくり汗をかけます。鉄輪温泉の名物としても知られ、湯けむりの街歩きとあわせて楽しみたい体験です。
白い泥に包まれる——泥湯
明礬温泉のあたりでは、きめ細かな“泥”のお湯に出会えます。白っぽい泥をまとうユニークな湯は、見た目のインパクトも抜群。ここでしか味わえない一湯として、温泉好きの間でも語り草になっています。
温泉で料理する——地獄蒸し
別府の温泉文化は、食卓にまで広がっています。約100度の温泉蒸気で食材を蒸し上げる「地獄蒸し」は、鉄輪温泉に伝わる調理法。野菜も、魚介も、卵も、温泉の蒸気だけでふっくらと蒸し上がり、素材本来の甘みが驚くほど引き立ちます。自分で蒸し場に食材を入れて待つ時間も、旅の良い思い出になります。
→ 地獄蒸しグルメを味わうならこちら 地獄蒸しグルメガイド
地球の鼓動を眺める——地獄めぐり
そして、別府観光の大定番が「地獄めぐり」。コバルトブルーの「海地獄」、真っ赤な「血の池地獄」など、約100度の熱泥や噴気が生み出す、この世のものとは思えない絶景がそろいます。これは“入る”温泉ではなく“観る”温泉。地球が生きていることを目の当たりにできる、別府ならではのスペクタクルです。
→ 地獄めぐりの回り方はこちら 地獄めぐりガイド
こうして並べてみると、別府がいかに“温泉のテーマパーク”かが伝わるはずです。浸かって、蒸されて、埋もれて、眺めて、味わって——。五感のすべてで温泉を楽しめる街。それが、別府なのです。
はじめてでも安心——別府の温泉の楽しみ方とマナー
別府の魅力のひとつが、気軽に立ち寄れる「共同浴場」がたくさんあること。地元の人々が日々の暮らしの中で守ってきた、町内の小さな温泉です。料金はとても良心的で、なかには数百円で源泉かけ流しのお湯を堪能できる場所も。観光地の大浴場とはまた違う、別府の“素顔”に出会えます。
ただし、共同浴場は地元の方々の生活の場でもあります。気持ちよく利用するために、いくつかの心づかいを覚えておきましょう。お湯が熱めのことが多いこと、洗い場の設備がシンプルな場合もあること、お湯に水を足すときには一声かけること——。こうした“別府の共同浴場ならではの作法”を知っておくと、はじめてでも安心して、そして地元の方にもあたたかく迎えてもらえます。
→ 共同浴場をはじめて利用する前に、ぜひこちらを 共同浴場マナーガイド
そしてもし、別府の湯にすっかり魅せられてしまったら——「別府八湯温泉道」に挑戦してみるのも一興です。これは、市内の対象温泉に入るたびにスタンプ(湯印)を集めていく、別府公認の“湯めぐりスタンプラリー”。集めた数に応じて称号が贈られ、やり込めば「温泉名人」を名乗ることもできます。一度の旅で達成する必要はありません。別府を再訪する、楽しい“言い訳”になってくれます。
目的から探す
旅のスタイル別・別府温泉の楽しみ方
ひとくちに別府旅といっても、誰と、どんなふうに過ごすかで、おすすめの楽しみ方は変わります。あなたの旅にいちばん近いスタイルから、次の一歩を選んでみてください。
はじめての別府なら
「何から見ればいいか分からない」——そんな方は、まず別府旅の全体像をつかむところから。アクセス、回り方、外せない定番スポットまで、はじめての方が押さえておきたいポイントをまとめています。
家族・カップルで、人目を気にせず楽しみたいなら
小さなお子さま連れや、二人きりでゆっくりしたいときに心強いのが「家族風呂(貸切風呂)」。別府は家族風呂の文化がとても根づいた街で、気軽に貸し切れる施設が驚くほど豊富です。周りを気にせず、自分たちのペースで別府の湯を満喫できます。
→ 家族風呂の選び方・楽しみ方はこちら 家族風呂ガイド
→ 家族風呂付きの宿でゆっくり泊まるなら 家族風呂付き宿ガイド
タトゥーがあっても、別府の湯を楽しみたいなら
タトゥーが理由で温泉をあきらめていた方も、別府なら大丈夫。タトゥーがあっても利用できる温泉や、家族風呂・貸切のお湯を選べば、気がねなく別府の名湯を楽しめます。
車がなくても、別府は十分に楽しめます
「レンタカーがないと不便?」と心配する方も多いのですが、別府はコンパクトな街。電車やバスを上手に使えば、車がなくても主要な湯どころと観光スポットをしっかり回れます。
→ 車なしでめぐる別府の歩き方はこちら 車なしで楽しむ別府ガイド
週末の一泊二日で、ぎゅっと満喫したいなら
「限られた時間で、別府の“いいとこ取り”がしたい」。そんな欲ばりな願いをかなえる、1泊2日のモデルコースもご用意しています。温泉も、絶景も、グルメも。迷わず動ける道しるべとして、旅の計画にお役立てください。
いつ行くのがいい?——別府温泉のベストシーズン
別府は一年を通して楽しめる温泉地ですが、季節ごとに違った表情を見せてくれます。
春は、別府がもっとも華やぐ季節。毎年4月には、温泉の恵みに感謝する「別府八湯温泉まつり」が開かれ、街じゅうがにぎわいに包まれます。普段は有料の市営温泉が無料開放されることもある、温泉ファンには見逃せないお祭りです。気候もおだやかで、湯めぐりにぴったり。
夏は、湯あがりに海風を感じられる別府湾沿いが心地よい季節。夜には花火が上がる催しもあり、涼を求めての旅も楽しめます。
秋は、空気が澄んで湯けむりがいっそう美しく映える季節。鶴見岳の紅葉とあわせて、絶景の高台の湯を楽しむのに最適です。
冬は、なんといっても温泉が恋しくなる季節。立ちのぼる湯けむりが幻想的で、塩化物泉などの“湯ざめしにくいお湯”が体の芯までしみわたります。寒い時期こそ、別府の温泉のありがたみがいちばん伝わるかもしれません。
迷ったら、気候のよい春か秋がおすすめ。とはいえ、別府は「いつ来てもお湯が待っている」街です。あなたの予定に合わせて、気軽に出かけてみてください。
おわりに——“また来たくなる”のが、別府
別府の温泉は、一度の旅では到底回りきれません。源泉2,800、八つの湯どころ、七つの泉質。砂に埋もれ、蒸気に包まれ、湯けむりの路地を歩き、地獄蒸しの湯気に頬をゆるめる——。そのどれもが、「次はあのお湯に入ろう」「今度はあのエリアを歩こう」と、あなたを呼び戻します。
“また来たくなる”。それこそが、別府という街がくれる、いちばんのお土産なのかもしれません。
このページを出発点に、気になったエリアのガイドへ、楽しみ方のページへ、どうぞ気のおもむくまま進んでください。あなたの別府旅が、湯けむりのようにあたたかく、心ほどけるものになりますように。
迷わない別府旅を、ゆけむり手帖と一緒に。
※本記事の数値(源泉数・湧出量・泉質など)は、別府市および大分県の公表データ(令和6年度時点)にもとづいています。各温泉施設の営業時間・料金・休業日などは変更される場合がありますので、お出かけ前に最新情報をご確認ください。温泉の感じ方には個人差があり、効能を保証するものではありません。体調に合わせて、無理のない範囲でお楽しみください。
「絶景」「静かに」「家族で」——好みに合わせて、あなたにぴったりの別府の湯を診断できます。 → 温泉を診断する
この記事のエリアに泊まるなら
北浜の海辺に立つ星野リゾートの湯宿。ドラマティックな湯けむり演出と別府湾の眺めで、街歩きの拠点にしながら上質に泊まれます。
別府駅から歩ける和モダンの宿。落ち着いた客室と朝食の評判がよく、共同浴場めぐり・食べ歩きの拠点にちょうどいい一軒です。
広告(アフィリエイト)を含みますよくある質問 Q&A
別府温泉と別府八湯は何が違うの?
「別府温泉」は広い意味では別府市内に湧く温泉全体を指す総称で、その中でも由来の異なる代表的な8つの温泉地を「別府八湯(べっぷはっとう)」と呼びます。別府温泉・浜脇温泉・観海寺温泉・堀田温泉・明礬温泉・鉄輪温泉・柴石温泉・亀川温泉の8つで、エリアごとにお湯も景色も大きく異なります。なお狭い意味での「別府温泉」は、別府駅周辺の中心エリアを指すこともあります。
はじめての別府は、どのエリアに泊まるのがいい?
はじめての方には、別府駅周辺の「別府温泉」エリアが便利です。共同浴場や日帰り宿、食事処、お土産店が徒歩圏に集まり、移動の拠点にしやすいためです。湯けむりの風景を満喫したいなら「鉄輪温泉」、海を望む絶景の宿でくつろぎたいなら「観海寺温泉」もおすすめです。
別府には何種類の温泉(泉質)があるの?
掲示用の泉質は全国で10種類あり、別府ではそのうち7種類(単純温泉・塩化物泉・炭酸水素塩泉・硫酸塩泉・含鉄泉・硫黄泉・酸性泉)が確認されています。歩いて回れる範囲でこれだけ多彩な泉質に出会えるのは、別府ならではの魅力です。
車がなくても別府温泉は楽しめる?
楽しめます。別府はコンパクトな街で、電車やバスを使えば主要な湯どころや観光スポットを十分に回れます。車なしでの回り方は専用のガイド記事で詳しくご案内しています。
タトゥーがあっても別府の温泉に入れる?
はい。別府にはタトゥーがあっても利用できる温泉や、家族風呂・貸切風呂が豊富にあります。気がねなく楽しめる施設の選び方は、専用のガイド記事をご覧ください。
別府温泉のベストシーズンはいつ?
一年を通して楽しめますが、気候のおだやかな春・秋が特におすすめです。4月には「別府八湯温泉まつり」が開かれ、市営温泉が無料開放されることもあります。冬は湯けむりが幻想的で、温泉の心地よさをいちばん感じられる季節です。
「砂湯」「むし湯」「地獄蒸し」って何?
いずれも別府ならではの湯体験です。砂湯は温泉で温めた砂に体を埋める入浴法、むし湯は薬草を敷いた石室を温泉蒸気で温める和風サウナ、地獄蒸しは温泉の蒸気で食材を蒸し上げる名物料理です。「浸かる」だけでない別府の温泉文化を体感できます。
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