グルメカテゴリ

別府冷麺完全ガイド|歴史・特徴・食べ比べたい名店まとめ

コシの強い麺と和風だしが特徴の別府冷麺

この記事のポイント

  • 別府冷麺とは何か、その特徴
  • 戦後に生まれた、別府冷麺のルーツと歴史
  • 専門店系と焼肉店系の違い、おいしい食べ方
  • 食べ比べたい、別府冷麺の代表的なお店
  • 旅行プランへの組み込み方とFAQ

温泉でほてった体に、冷たい和風だしがすうっと染みわたる——。別府の人が「湯上がりに食べたくなる」と口をそろえる、それが別府冷麺です。

韓国・朝鮮の冷麺をルーツにしながら、別府で独自の進化をとげた一杯。コシの強い麺に、昆布やいりこのきいたあっさり和風スープ、自家製キムチと牛肉チャーシュー。盛岡冷麺とも本場の冷麺とも違う、別府ならではの味わいです。そして何より面白いのが、「これが別府冷麺」という決まった形がないこと。お店ごとに麺もスープもキムチも違い、食べ比べるほどに奥が深まります。

このガイドでは、別府冷麺の歴史や特徴、専門店系と焼肉店系の違い、そして食べ比べたい代表的なお店までをご案内します。あなた好みの“運命の一杯”を、別府で見つけてください。

迷わない別府旅。湯上がりは、冷麺で。

別府冷麺の特徴・魅力

別府冷麺とは?

別府冷麺は、コシの強い麺に、冷たい和風だしのスープを合わせたご当地麺です。最大の特徴は、地元で手に入りやすかった昆布・いりこ・かつおといった和食の素材で出汁をとること。韓国・朝鮮にルーツを持つ麺と、あっさりした和風スープの組み合わせが、ほかの冷麺にはない個性を生んでいます。

具材は、牛肉のチャーシュー、自家製キムチ、ゆで卵、ねぎ、ごまなどが基本。キムチはキャベツのお店も白菜のお店もあり、仕上げに大分名産のカボスを搾る一杯もあります。麺は、もちもちした太麺から、つるりとした中細麺までさまざま。温かい「温麺(おんめん)」を用意するお店も多く、別府の人は寒い季節でも冷麺・温麺を楽しみます。

戦後に生まれた、別府冷麺の歴史

別府冷麺のルーツは、戦後にさかのぼります。昭和25年(1950年)ごろ、満州(現在の中国東北部)から別府に引き揚げてきた人々が、現地で親しんだ冷麺を伝えたのがはじまりとされています。

そこから、別府の食材や好みに合わせて独自に進化していきました。麺は小麦粉の配合を増やし、スープは和風だしに、チャーシューは牛肉に、キムチはキャベツに——。こうして“別府らしい冷麺”が形づくられていったのです。

興味深いのは、「別府冷麺」に明確な定義や認定制度がないこと。発祥を名乗るお店も複数あり、麺・スープ・キムチ・チャーシューのすべてが、店ごとに独自進化を遂げています。決まった正解がないからこそ、自由で多様。まるで別府の町そのもののような懐の深さが、別府冷麺の魅力です。

おすすめの楽しみ方

「専門店系」と「焼肉店系」を知っておく

別府冷麺を出すお店は、大きく2つのタイプに分けられます。一般的に、冷麺・温麺の「専門店系」は、もちもちした太麺にキャベツキムチ「焼肉店系」は、つるりとした中細麺に白菜キムチを合わせる傾向があるといわれます(お店により異なります)。この違いを知っておくと、お店選びがぐっと楽しくなります。「まずは専門店で王道を、次は焼肉店で締めの一杯を」といった巡り方もおすすめです。

湯上がりに、そして食べ比べを

別府冷麺は、なんといっても温泉のあとが格別。湯上がりのほてった体に、冷たい和風だしがしみわたります。麺の量を「中・大」で選べるお店が多く、ボリュームも十分。冷麺だけでも気軽に立ち寄れる焼肉店も多いので、「焼肉のあとの締め」にも、「冷麺だけ」にも対応できます。

そして最大の楽しみは、やはり食べ比べ。お店ごとに麺もスープもまるで違うので、滞在中に2〜3軒巡って、自分のお気に入りを探すのが別府通の楽しみ方です。

→ 食べ歩き全般のコツは 食べ歩きガイド

食べ比べたい、別府冷麺の名店

別府市内には、冷麺の名店がたくさんあります。性格の異なる代表的なお店をご紹介します。

※営業時間・定休日・メニュー・価格は変わりやすいため、お出かけ前に必ず各店の公式情報をご確認ください。スープがなくなり次第終了するお店や、行列のできる人気店もあるので、時間に余裕をもって訪れましょう。

専門店の王道——冷麺・温麺専門店 胡月(こげつ)

「別府冷麺といえば?」と聞かれて、まず名前が挙がる老舗のひとつ。昭和45年(1970年)創業の冷麺・温麺専門店で、先代が満州で食べた冷麺を和風にアレンジした味を受け継いでいます。そば粉を使ったもちもちの中太ストレート麺に、あっさりした和風スープがよく合い、チャーシューやキムチも手づくり。一度後継者不足で閉店しましたが、味を惜しむ常連が受け継ぎ、復活を遂げたエピソードでも知られます。

専門店のもう一つの雄——手のべ冷麺専門店 六盛(ろくせい)

胡月と並んで名前の挙がる人気専門店。小麦粉・そば粉などを使ったコシの強い自家製麺に、昆布などでとった上品な和風スープを合わせます。国産牛すね肉のチャーシューや、シャキシャキのキャベツキムチも自家製。別府駅から徒歩圏の北浜店は夜も営業しており、歓楽街での食事のあとの“締めの一杯”にも便利です。

焼肉店系の源流——焼肉・冷麺 元祖アリラン

焼肉店系の別府冷麺の源流ともいわれる老舗。戦後まもなく創業したと伝わり、九州産の黒毛和牛の焼肉とあわせて冷麺を楽しめます。牛骨に昆布やいりこを合わせた和風だしのスープと、押し出し式でつくる弾力のある中太麺、自家製キャベツキムチが好相性。別府駅から徒歩圏とアクセスもよく、焼肉のあとの締めにも、冷麺だけの利用にも対応してくれます。

おしゃれな専門店——別府冷麺 一休の泪(なみだ)

2016年にオープンした、カフェのような雰囲気の冷麺専門店。体にやさしい無添加のスープにこだわり、野菜をたっぷり使った冷麺など、現代的なアレンジも楽しめます。明るくおしゃれな空間で、女性ひとりでも入りやすいと評判です。

旅行プランへの組み込み方

別府冷麺は、湯あがりのランチや、夜の締めにぴったり。旅程に組み込みやすいご当地グルメです。

たとえば、午前に温泉や街歩きを楽しんだあと、お昼に専門店で王道の一杯を。夜は焼肉店で大分の和牛を堪能し、締めに冷麺を——という流れなら、別府冷麺の“二つの系統”を一日で味わえます。多くの名店は別府駅周辺(北浜エリア)に集まっているので、徒歩での食べ歩きにも向いています。

専門店はスープがなくなり次第閉店することもあるため、早めの時間をねらうのが安心。行列のできる人気店もあるので、時間に余裕をもって計画しましょう。

→ 別府の食を一日で楽しむ流れは 別府グルメ完全ガイド → 拠点になる中心エリアは 別府温泉エリアガイド → 夜ごはんの選び方は 夜ごはんガイド/徒歩で巡るなら 車なしで楽しむ別府ガイド

まとめ

戦後に生まれ、別府で独自に育った一杯、別府冷麺。決まった正解がないからこそ、お店ごとに麺もスープも個性さまざまで、巡るほどに楽しくなります。湯上がりの体にしみわたる冷たい和風だしは、きっと別府旅の忘れられない味に。

ぜひ何軒か食べ比べて、あなただけの“運命の一杯”を見つけてください。

迷わない別府旅を、ゆけむり手帖と一緒に。

※本記事で紹介する料理・店舗の情報は、公開時点で一般に知られている特徴をもとに編集しています。メニュー・価格・営業時間・定休日などは変更される場合がありますので、お出かけ前に各店舗の公式情報を必ずご確認ください。掲載は特定の順位づけや優劣を示すものではありません。

よくある質問 Q&A

別府冷麺と盛岡冷麺は何が違うの?

別府冷麺は、昆布やいりこ・かつおなど和食の素材でとったあっさりした和風だしのスープが大きな特徴です。麺やキムチ、チャーシューも別府で独自に進化しており、店ごとに味わいが異なります。

別府冷麺の発祥のお店はどこ?

戦後、満州から引き揚げた人々が伝えたのがはじまりとされ、発祥を名乗るお店は複数あります。明確な定義や認定制度はなく、各店がそれぞれの味を受け継いでいるのも別府冷麺らしさです。

冬でも食べられる?

食べられます。別府の人は湯上がりに、冬でも冷麺を楽しみます。温かい「温麺(おんめん)」を用意するお店も多くあります。

焼肉店と専門店、どちらがいい?

どちらもおすすめです。一般的に専門店はもちもちの太麺にキャベツキムチ、焼肉店はつるりとした中細麺に白菜キムチの傾向があるといわれます。食べ比べると違いが楽しめます。

予算の目安は?

冷麺一杯は800円前後〜が目安です。最新の価格は各店の公式情報をご確認ください。

STAY IN BEPPU

どこに泊まるか迷ったら

エリア別・目的別におすすめの宿を紹介しています。

宿ガイドを見る ›
Rakuten Travel
楽天ポイントが貯まる・使える
楽天トラベルで探す ›
じゃらん
Pontaポイントが貯まる・使える
じゃらんで探す ›
一休.com
高級宿・ラグジュアリーな宿泊に
一休.comで探す ›
広告(アフィリエイト)を含みます

※当サイトはアフィリエイトプログラムを利用しています。掲載の宿・価格は各予約サイトで最新をご確認ください。